離婚手続の中で、最後にやることが「離婚届」の提出です。
そう。 「離婚届」を出すのは、最後の最後です。 これを守らないと痛い目に遭うことがありますので、私としては皆さんに厳守して欲しいくらいです。
離婚手続きの順番としては、
離婚の条件面での話し合い(親権、養育費、面会交流、財産分与、慰謝料、etc.)
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話し合って決まったことを書面に残す=「離婚協議書」の作成
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更に、「公正証書」の作成(金銭の支払い、年金分割があるとき)
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「離婚届」の提出
とりあえず「離婚届」だけ出して、いろんなことは後で話し合って決めればいいんじゃないの?と思われる方がいらっしゃると思いますが、それはNGです。
なぜかと言うと、先に離婚届を出してしまうと、その後の話し合いが全然進まないからです。 最悪の場合、相手が雲隠れしてしまうという危険性もあります。だってもう離婚してしまってるんですから。
離婚に向けての話し合いは、とても気が重いもので、ストレスもすごくかかります。でも、話し合いを進めないことには離婚できませんから、人間頑張ってやるんです。離婚したいですから。
なのに、もう離婚が成立してしまっているとしたらどうでしょう? 誰もわざわざそんなイヤな事に向き合いたくないですよね。 話し合うと不利になる側にとってみれば、逃げれるものなら逃げてしまおう…という心境になるのも理解できます。(逃げて欲しくはないですけど)
話し合いが進まなくなってしまうと、その先は弁護士に依頼するとか調停を申し立てるとか、手段はないことはないですが、時間と手間と費用がかかります。 あなたの人生にとって、それはもったいない。
ですので、「離婚届」を出すのは最後の最後。 話し合いが済んで、離婚協議書を作って、公正証書も作った。 よし!これで大丈夫!となってから、「離婚届」を出しましょう。
※ 中には諸事情から事務手続き的に先に離婚届を出す場合もありますが、それは例外です。