コラム

「誓約書」が必要となるケース

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『誓約書』が必要となるケースとは。

私が作成する場面で最も多いのは、浮気をした夫に書いてもらう『誓約書』です。
(妻に書いてもらうケースももちろんあります)
・もう二度と相手の女性には会いません
・約束を破ったら慰謝料〇〇円を支払います
というようなもの。

夫が浮気をしていたことが妻にバレたけれど、夫は浮気相手とは別れて、浮気したことを反省している。
妻は離婚は選ばず、今回だけは浮気を許すことにした。

こういう場面ですね。

夫側からの依頼ですと、本気で謝っているのに妻に信じてもらえないから『誓約書』を作って欲しい。
妻側からの依頼ですと、夫は口先だけで言ってるように感じて本当にそう思っているのか信用できないから『誓約書』を作って欲しい。

書面に残し、さらに書面に署名することで、約束の本気度が伝わることがわかります。

ただし、デメリットもあります。
・強制力はない
・何かのはずみで誰かが目にする可能性がある
・文字にしたものが潜在意識に留まる
(「不貞行為」「慰謝料」「離婚」というワードが潜在意識に刻まれて、ふとしたことで顕在化するかもしれません)

とはいえ、今回だけ浮気を許すと決めた妻ですが、許すとは決めたけれど、夫に裏切られたという記憶がフラッシュバックのように蘇ってきて、心がくじけそうになるときがあるんですね。
夫はもう終わったことだと言うけれど、自分も信じようと頑張るけど、信じ切れない瞬間がやってくる。
そんなときに『誓約書』がお守り代わりになります。
気持ちの問題ですが、これが『誓約書』の最大のメリットかもしれません。

長い夫婦生活の中で、大なり小なり過ちは誰にでもあるもの。
過ちを糧にして素敵になっていく夫婦関係も良いですよね。

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行政書士飯塚實事務所 なでしこ離婚相談室(静岡県藤枝市)

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