平成19年4月1日から離婚時の年金分割の制度が始まりました。
制度が始まってから早いもので、もうすぐ10年が経過しようとしています。(平成28年11月現在)
当時は、離婚するなら平成19年4月1日まで待って年金分割をした方が良いと言われ、結構な話題になっていましたが、最近では年金分割についてさほど話題になることはありませんね。
話題に上がらないのは年金分割制度がこの10年弱で浸透したという良い面があると思います。
けれど一方で、カウンセリングをしていると、年金分割について知らない方がまだまだ多いと感じることも多いです。
今がいくら女性活躍時代とはいえ、夫と妻の収入を比較すればまだまだ妻の方が収入が少ない夫婦が大半だと思います。
夫がサラリーマンであれば、年金分割を請求した方が、妻が将来もらえる年金額が増えるケースが多いです。
(夫が自営業者(国民年金第1号被保険者)では年金分割制度の対象にはなりません)
夫が毎日働いてこれたのは、妻が家庭で家事育児を担ってきたからです。
年金分割の制度ができたこと自体、妻の家庭での仕事が認められたということ。
恥ずかしがらず、面倒がらず、年金分割制度を利用して、将来にわたって自立を目指していって欲しいと思います。